研究課題/領域番号 |
18K06775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
斎藤 嘉朗 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 部長 (50215571)
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研究分担者 |
荒川 憲昭 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 主任研究官 (60398394)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 薬物性肝障害 / ゲノム |
研究成果の概要 |
薬物性肝障害は、医薬品の開発中止・市場撤退、副作用被害救済事例で上位を占め、さらに劇症肝炎など死亡や肝移植に至る可能性もあることから最も発症を回避すべき重篤副作用である。薬物性肝障害に関し、日本人発症症例のゲノムDNAを収集し、HLA解析及びゲノム網羅的遺伝子多型解析を行って、発症と関連する遺伝子多型を探索した。その結果、全発症患者において有意に関連する遺伝子多型を、また漢方薬による発症患者において有意に関連する遺伝子多型及びHLA型を、それぞれ見いだした。後者に関しては、今後、関連する生薬成分の解析を含め、機序の解析を進める予定である。
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自由記述の分野 |
医療系薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、日本人を対象に薬物性肝障害の発症と関連する遺伝子多型候補を明らかにしたものであり、別群試料での検証が必要なものの新規性が高いと考えられる。発症予測マーカーとしての確立後は、当該医薬品の投与前にゲノム診断を行うことにより、発症回避につながることが期待され、予測・予防型の医薬品安全対策に資すると考えられるため、社会的意義も大きいと考える。特にHLA型は、既に臨床検査としての外注による評価が可能なため、臨床応用は容易と考えられる。
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