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2023 年度 研究成果報告書

多剤併用による認知機能低下回避を目指した臨床-基礎融合研究による相互作用解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06796
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関帝京大学

研究代表者

黄倉 崇  帝京大学, 薬学部, 教授 (80326123)

研究分担者 平田 圭一  帝京大学, 薬学部, 助手 (80424852)
中谷 絵理子  帝京大学, 薬学部, 助教 (90803916)
赤下 学  帝京大学, 薬学部, 助教 (90781542)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード薬剤服用歴情報 / 受容体占有率 / ムスカリン受容体 / 過活動膀胱 / 抗コリン薬
研究成果の概要

本研究では高齢者薬物治療における喫緊の課題である多剤併用による認知症の回避をめざして、臨床-基礎融合研究を展開した。
臨床研究では薬剤服用歴情報を用いて、過活動膀胱抗コリン薬服用による認知症発症リスクを解析し、過活動膀胱抗コリン薬服用による認知症発症リスク上昇を明らかにした。
基礎研究ではラット脳移行性と脳内受容体占有率を測定し、ヒトムスカリン受容体占有率の予測法を構築した。過活動膀胱抗コリン薬のムスカリン受容体占有率は、膀胱での薬効発現だけでなく、認知症などの副作用発現を予測する有用な指標となることを示した。

自由記述の分野

医療薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬剤服用歴情報を用いた後ろ向き研究により過活動膀胱治療薬の認知症発症リスクの解析に本邦で初めて成功した。薬剤服用歴情報は、慢性期疾患患者を含めた幅広い患者における薬剤服用歴情報、患者主観情報および薬学的管理情報が含まれ、リアルワールドデータとして研究への利活用が期待できる。また基礎研究で確立した受容体占有解析法により、メカニズムに基づいた医薬品安全性評価が可能となり、副作用の新たな予測法の構築が期待できる。副作用を回避した安全な高齢者薬物治療の実現に向けて、本研究成果の貢献が期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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