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2021 年度 研究成果報告書

歯周病による心疾患発症メカニズムとEpac1の治療標的としての可能性

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06862
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48020:生理学関連
研究機関鶴見大学

研究代表者

奥村 敏  鶴見大学, 歯学部, 教授 (60233475)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード歯周病 / アポトーシス / 線維化 / 細胞内伝達
研究成果の概要

C57BL/6/Jマウスを用いて、Control群、Porphulomonas gingivalis 由来LPS (PG-LPS)群、TLR4シグナル阻害薬(TAK-242)投与群、LPS+TAK群を作成した。PG-LPS投与群の心機能は有意に低値、RIP3・NOX4の発現量は有意に増加、心臓線維化領域は増加、筋小胞体でCa2+調節に重要なホスホランバン、リアノジン受容体のリン酸化は有意に増加した。PG-LPS群で確認されたこれらの心機能障害はTLR4シグナル阻害薬(TAK-242)の併用投与により保護された。PG-LPSは、TLR4シグナルを介して心機能障害を誘導していることを示唆している

自由記述の分野

生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周病と心疾患の関連性については、疫学的に関連があるという報告は多いが、一方で最近米国心臓病協会(AHA)より、因果関係について断定できる確証はないことが報告された (Lockhart PB et al. Circulation 2021)。本研究より歯周病の罹患を予防することは、健康寿命の延伸に重要であることが理解されれば、欧米諸国に比較して低い我国の歯科検診受診率は向上し(スウェーデン90%,アメリカ 80%,イギリス 70%, 日本6%)、日本歯科医師会と厚生労働省が推進する8020運動(80歳以上でも自分の歯を20本以上保つことで豊かな人生を)の達成率増加にも貢献すると期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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