2012年発表の文科省調査で普通学級の小中学生の6.5%が社会的なコミュニケーション等に支障を来す発達障害に罹患している可能性が指摘される等、発達異常が急増していることに不安が高まっている。発達障害には他者との関係性を確立することが困難な例が含まれており、表現型のアウトプットとして攻撃性性向や暴力といった問題行動が引き起こされる場合もある。原因として環境要因の関与が疑われているが特に有害化学物質が脳の発達に影響を与え、後発的な問題行動の引き金となる神経回路の形成異常を誘導している可能性が指摘されている。本研究は環境要因に影響をうけやすい神経回路を同定するための基礎的な情報を提供するものである。
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