研究課題
基盤研究(C)
海綿体組織の研究は生理学的な実験が主体であった。本研究はin vitroにおいてマウス海綿体組織をexplantとして摘出培養し、収縮/弛緩の制御因子; Norepinephrine, NOドナーを加え、海綿体応答の再現に成功した。 (BOR 2021, RMB 2021)。この系を応用して老化マウスなどの海綿体変性に関連した遺伝子発現、Sox9,RBPJなどの発現も示した。
医科学、生殖医学、アンドロロジー、泌尿生殖医学、内分泌発生医学
勃起不全(ED)は、高齢化から増加している。海綿体の研究は、生理学的実験等が主体であり、その構造と動態に関する研究は希少であった。本研究ではマウスexplant(組織片)による新規な培養を行い、海綿体発生や機能に関する制御因子群の解明、男性ホルモン系との関連を解明した。その結果PEやSNPによる収縮/弛緩反応の誘導が可能となり、バイアグラなどの薬剤添加により弛緩機能の変化を直接評価することができた。これらはシヌソイドを含む、微細で高度な血管系を基盤とする疾患の理解に有用と考えられる。