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2020 年度 研究成果報告書

ヘム欠乏により惹起される糖代謝異常の分子機構解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K06949
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関山形大学

研究代表者

中島 修  山形大学, 医学部, 教授 (80312841)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード5-アミノレブリン酸 / ヘム / 老化 / 糖代謝異常 / ミトコンドリア / インスリン / グリコーゲン / サルコペニア
研究成果の概要

5-アミノレブリン酸(ALA)は細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアが正常に機能するために必須の物質です。ALAを合成する酵素は老化とともにその活性が低下しており、ALA合成能の低下が、老化に伴う、筋力低下・糖尿病の発症に関係し、ALAをサプリメントとして摂取することで、老化で起こる異常が回復することを、マウスモデルを使って我々は明らかにしています。さらに、老化で発症する糖尿病の原因が、筋肉や肝臓での糖質貯蔵の調節や膵臓からのインスリン分泌等の不具合であることも分かり、我々の研究から、サプリメントとしてALAを利用することで、健康寿命を延ばす可能性が分かってきました。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢社会を迎えている本邦において、健康寿命を延ばして、生活の質(QOL)を向上させ、社会として医療費を軽減することは、最重要な課題の一つである。特に、サルコペニア(加齢性筋力低下)や加齢性糖尿病の発症は、多くの高齢者のQOLを低下させる病態として知られている。本研究では、5-アミノレブリン酸(ALA)の加齢に伴う合成能の低下がサルコペニアや糖尿病の発症に関わり、ALAをサプリメントとして摂取することで、その発症を治療または防ぐ可能性を示すとともに、その作用のメカニズムを明らかにしている。本研究の成果により、今後、ALAのサプリメントとしての利用が広がることで、健康寿命の延伸を期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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