細胞膜活性脂質sphingolipidの新規機能に着目した肺扁平上皮癌SCCに対する新規制御法確立を目標に、以下の研究成果を得た:① SCCにおける sphingosine kinase (SK) 1の発現亢進、浸潤先進部での発現とEMT、浸潤関連分子発現との関連を認めた;②末梢型 SCCにおける肺胞腔内進展部でのSK1、EMT、浸潤関連分子の発現低下を見いだした;③ SK1の発現と増殖活性や生命予後との有意な相関は認めなかった;④ S1P receptor 1~5の発現も生命予後との相関は認めなかった。
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