自施設にて樹立したヒト患者由来ゼノグラフトモデル(PDX)34株および細胞株24株(計38症例)を用いて、原発巣・PDX・細胞株における遺伝子変異プロファイルを比較、ドライバー遺伝子の同定をおこなった。原発巣・PDX・細胞株いずれかで同定された遺伝子変異(単塩基置換もしくは挿入欠失)は47遺伝子、コピー数異常は7遺伝子であった。原発巣で認められた変異・コピー数異常がPDX・細胞株でも全例で保持されていた遺伝子として、TP53、KRAS、MYCなどが同定され、胃癌におけるドライバー遺伝子と考えられた。
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