担がんマウスの腫瘍組織から回収した腫瘍関連マクロファージを用いた定量的PCR法および網羅的遺伝子発現解析より、STINGアゴニストはTLRアゴニストと比べてI型IFNの発現誘導能が高く、TLR3アゴニストはDNAセンサーおよびTLRシグナル経路系の遺伝子発現が低い傾向が認められた。また、マウス骨髄から誘導した免疫抑制性マクロファージを用いた検討では、TLR3アゴニストと同様にTLR4やTLR7、TLR9アゴニストにおいてもI型IFN誘導能の低下が確認された。さらに、TLRアゴニストによる免疫抑制性マクロファージのI型IFN誘導能低下にIL-13シグナルが関与している可能性が示唆された。
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