本研究は、リソソーム局在アミノ酸トランスポーターSLC15A3を介した新規炎症シグナルの制御機構、および慢性炎症疾患の病態制御における役割の解明を目的として行った。研究期間を通じ(1) SLC15A3による炎症制御機構の解析、(2)炎症応答におけるSLC15A3発現細胞の同定と役割の解明、(3) SLC15A3会合分子の探索を行い、SLC15A3がTMPD投与によって誘導される肺炎症・肺胞出血の病態維持に重要な役割を果たしていること、特にSlc15a3を高発現する炎症性単球や好中球におけるこの分子の機能が重要であることを見出した。
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