Streptococcus gordoniiの高病原性DL1株と病原性の低いSK12株を用いて食胞内で働く各種抗菌物質に対する感受性を比較することでDL1株が貪食細胞による殺菌を回避するメカニズムの解析を試みた。その結果、今回用いた抗菌物質(低pH、H2O2、リゾチーム、ディフェンシン、ラクトフェリン)の中で、リゾチームに対する感受性がDL1株とSK12株で大きく異なっていることが明らかになった。このことより、S. gordonii DL1株はリゾチームに抵抗性を示すことで貪食細胞による殺菌を回避していると考えられる。
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