申請者は独自に樹立した自己免疫疾患モデルマウスで、特殊な細胞が増えていることを発見した。この細胞は、炎症や老化に伴って増加すると考えられたため、各種自己免疫疾患モデルマウスや加齢したマウスの細胞を解析した。その結果、自己免疫性肝炎モデルマウスや、全身性エリトマトーデスモデルマウスでは増加していたのに対し、1型糖尿病モデルマウスでは増加が見られなかった。また、この細胞はTLRと呼ばれる病原体センサーを複数種類発現しているが、1本鎖RNAを認識するTLR7以外は誘導に関与しないことが明らかとなった。
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