非免疫細胞である腸管上皮細胞におけるMHC II分子の発現やその機能を制御するCD74分子の発現が無菌マウスや抗生物質の投与により変化し、CD74分子欠損マウスにおいて腸管ダメージ(放射線照射による腸管損傷モデル、DSS誘導性腸炎モデル)に対する感受性が亢進することが明らかとなった。さらに、小腸上皮細胞特異的にCD74分子を欠損しているマウスを作成し、腸管ダメージにおけるCD74分子の役割を解析した。その結果、小腸上皮細胞の細胞表面に発現するCD74分子がl腸管ダメージにおいて重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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