研究課題/領域番号 |
18K07197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
牧野 晴彦 鳥取大学, 医学部, プロジェクト研究員 (20467707)
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研究分担者 |
木下 直樹 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40750336)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 小細胞癌 / DNA-PKcs |
研究成果の概要 |
我々の研究で非小細胞肺癌細胞株において、EGFRシグナルが常時活性化しているEGFR遺伝子変異のある細胞株で放射線感受性が高いこと、そういった細胞株では核内へ移行したEGFRがDNA-PKcsと結合し放射線感受性に影響を及ぼしていることを明らかにしている。本研究で小細胞肺癌細胞株毎に放射線感受性の違いを認め、核内EGFRの発現、DNA-PKcsの発現量が異なることを明らかにした。また小細胞肺癌細胞が非小細胞肺癌と比較してDNA-PKcs阻害薬に対して細胞増殖抑制、アポトーシスが誘導されやすいことを明らかにした。
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自由記述の分野 |
呼吸器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、非小細胞肺癌に対しては分子標的治療による個別化治療が発展しているが、小細胞癌については分子標的治療薬の有効性が確認できず個別化治療は進んでいない。本研究において、小細胞肺癌細胞株毎に放射線照射後の核内EGFRの発現やDNA-PKcsの発現量が異なることやDNA-PKcs阻害薬の治療効果が明らかになった。これらの結果から小細胞肺癌の分子標的治療の開発につながり、小細胞肺癌に対する治療の発展が期待できる。
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