研究課題/領域番号 |
18K07210
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2019-2021) 愛知医科大学 (2018) |
研究代表者 |
金尾 健人 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20327620)
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研究分担者 |
都築 豊徳 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70627645)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 前転移ニッチ / エクソソーム / microRNA / リンパ節転移 / 前立腺癌 |
研究成果の概要 |
前立腺全摘除術及びリンパ節郭清術を施行した患者のうち、病理診断がGleason score 6の患者(Low risk群)、9以上の患者(High risk群)、リンパ節転移を認めた患者(N(+)群)の切除リンパ節FFPE切片を収集した。切片のリンパ節組織(N(+)群では転移のあるリンパ節の転移のない部位)をマクロダイセクションし、miRNA-seqを行った。FDR値を<0.05、Fold ChangeをLog2<-0.5 or >0.5を閾値としたところ、High risk群とN(+)群の間で1個、Low risk群とN(+)群の間で7個、発現に有意差を認めるmiRNAを見出した。
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自由記述の分野 |
泌尿器腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回有意差を示したmiRNAについては、今後個別に定量PCRでもその差を明らかにしていく予定である。これらのmiRNAは本研究の目的であった、リンパ節の前転移ニッチ形成に関与するmiRNAの候補となる。今後の検証により、前転移ニッチ形成に対する感度、特異度が高いmiRNAであれば、リンパ節転移を起こす準備段階の前立腺癌を診断することが可能となり、前立腺生検検体や血中からのmiRNA抽出により監視療法の適応患者選択や、監視療法中に治療介入を行うかどうかを判断するバイオマーカーの一つに利用できると考えられる。
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