研究成果の概要 |
B cell lymphoma細胞株HBL-2のgalectinへの接着には、IgM上のN型糖鎖の変化あるいはシアル化が関与し、PI3K, Cdc42, CD45などのシグナル伝達が作用していた。 一方、Burkittリンパ腫細胞株HBL-8 3G3cloneを用いた実験では、フッ素化シアル酸を投与することにより、sialyltransferaseを阻害して、細胞表面のシアル酸を除くと、galectinへの接着が亢進することも明らかとなった。イムノグロブリンとの関連は不明であるが、細胞表面のシアル酸を除くと接着が変化することは、リンパ腫の転移を抑えるという治療法を考える上で重要な知見であった。
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