研究課題/領域番号 |
18K07296
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
|
研究機関 | 大阪大学 (2022) 大阪医科薬科大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
礒橋 佳也子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師(常勤) (50598604)
|
研究分担者 |
畑澤 順 大阪大学, 核物理研究センター, 特任教授 (70198745)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | PET / BNCT / FBPA / ホウ素濃度 |
研究成果の概要 |
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)では腫瘍細胞に10Bを輸送する担体として、フェニルアラニン(PA)を10Bで標識したボロノフェニルアラニン(BPA)を用いる。このBPAを放射性核種18Fで標識した化合物(FBPA)を用いてPET撮像を行えば、10Bの体内分布が可視化できる。本研究では、腫瘍患者の血液中の10B濃度とPET画像上の血液プールの10B濃度の関係を調べた。使用するPET-CT装置の分解能の影響により若干の過小もしくは過大評価はあるが、PET画像から血液中の10B濃度の推定は可能である。また、一部を除く多くの腫瘍で18F-FBPA PETの集積は可視化でき、腫瘍と炎症の鑑別に役立つ。
|
自由記述の分野 |
PET
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
18F-FBPA PETはBNCTの適切な患者選択と正確な治療計画を可能にする。BNCTにおける正確な線量予測と有効性評価には、腫瘍内のホウ素濃度の予測が必要である。18F-FBPA PETの使用はBNCTの発展のために重要である。一部偽陰性・偽陽性の症例もあったが、18F-FBPA PETは多くの腫瘍で集積が可視化でき、さらに悪性腫瘍と良性病変の鑑別に有用な情報を与える。BNCTは再発/難治性腫瘍に対する放射線治療の1つであるが、18F-FBPA PET/CT診断により放射線治療後変化を含む炎症疾患と悪性腫瘍の区別が可能であり、確定診断のための侵襲的生検や切除の必要性を減らせる可能性がある。
|