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2020 年度 研究成果報告書

がん分子標的治療薬に対する治療抵抗性獲得の分子機構

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07302
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

杉本 芳一  慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (10179161)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードがん分子標的治療 / 薬剤耐性 / がん幹細胞 / トランスポーター
研究成果の概要

PLK阻害薬耐性細胞およびAURK阻害薬耐性細胞に高発現しているAKTが、染色体の以上な分配を抑制する方向に働いていることを明らかにした。BET阻害薬耐性細胞に高発現しているTNIKが、細胞周期の制御および阻害薬抵抗性に関与していることを明らかにした。BET阻害薬は、上皮間葉転換を誘導した116/slug細胞のSP(+)細胞形質を阻害した。116/slug細胞は、GPX4阻害薬に高感受性を示した。MINPP1が多剤耐性を担うトランスポーターであるP-糖タンパク質の発現を制御していることを明らかにした。

自由記述の分野

がん化学療法

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、がん細胞の生存と増殖を制御する種々の分子に対する阻害薬が開発され、がん治療への応用が試みられている。本研究では、PLK阻害薬、AURK阻害薬、BET阻害薬およびその耐性細胞を用いて、これらの阻害薬の作用機構およびがん細胞の阻害薬耐性・感受性を決定する因子を明らかにした。また、上皮間葉転換、がん幹細胞、薬物排出トランスポーターの関与する阻害薬耐性・感受性についても新しい知見を得た。こうした研究を積み重ねることにより、がんに対してより有効な薬物療法が構築できると考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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