研究課題/領域番号 |
18K07315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
芦澤 忠 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (10443441)
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研究分担者 |
石川 吉伸 静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (00305004)
安藤 隆幸 静岡県環境衛生科学研究所, 医薬食品部, 主査 (40402226)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | PD-L1 |
研究成果の概要 |
免疫チェックポイント分子阻害抗体ニボルマブなどの抗体医薬は、メラノーマや非小細胞性肺がんでの延命効果に加えて腎がん、膀胱がんや悪性リンパ腫に対する治療効果が報告されている。一方で、抗体医薬は高価であり、免疫有害事象などの副作用か報告されており、免疫チェックポイント抗体と同様の効果を期待できる低分子化合物などの新しい標的分子薬の開発が急務である。我々は、静岡県環境衛生科学研究所の化合物ライブラリーより1つの低分子経口PD-1/PD-L1結合阻害剤を見出し、特許出願を行った。今後は、開発化合物の薬効評価、薬物動態試験や非臨床の安全性試験を実施する予定である。
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自由記述の分野 |
分子標的治療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント分子PD-1/PD-L1阻害抗体に代わる低分子化合物の開発は、1つの社会問題であり臨床現場で求められている研究課題でもある。さらに今後は高齢者のがん患者数が急増することを考慮すると免疫チェックポイント阻害抗体と同様の効果を期待できる経口低分子化合物などの新しい標的分子薬の開発が急務である。我々のように創薬プラットフォームを持ち、かつ免疫治療の研究施設(橋渡し研究)を持つアカデミアはほとんどなく、独自性において有意な立場にあるものと考えられる。また、企業とのマッチングの可能性を打診したい。
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