研究課題/領域番号 |
18K07452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
大林 光念 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (90361899)
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研究分担者 |
中村 政明 国立水俣病総合研究センター, その他部局等, 部長 (50399672)
増田 曜章 熊本大学, 病院, 助教 (50464459)
田崎 雅義 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (50613402)
植田 光晴 熊本大学, 病院, 教授 (60452885)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 耐糖能異常ニューロパチー / 準境界型ニューロパチー |
研究成果の概要 |
耐糖能異常ニューロパチーにおける①neuronの種類による障害度の差についての検討、②発症への酸化ストレスの関与についての検討、③準境界型ニューロパチーの出現頻度に関する検討、④発症への中枢神経系の関与についての検討、を行った。耐糖能異常患者における表皮内のadrenergic neuronは汗腺周囲のcholinergic neuronより密度減少率が高かった。また、血中の酸化度/抗酸化力と小径線維の障害度には相関がみられた(p=0.79、r<0.05)。さらに、準境界型患者全体に占めるニューロパチーの出現頻度は21.3%だった。耐糖能異常ニューロパチーと脊髄後角、視床との関係も示唆された。
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自由記述の分野 |
臨床検査医学、脳神経内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって得られた、耐糖能異常ニューロパチーにおける①adrenergic neuronとcholinergic neuronとの障害度の差についてのデータ、②発症への酸化ストレスの関与につ いてのデータ、③発症への中枢神経系の関与についてのデータ、および準境界型ニューロパチーと称すべき病態に関する出現頻度のデータが、今後「耐糖能異常患者に出現する小径線維ニューロパチーの超早期診断法の確立」、「point of no returnを意識した薬物療法の至適開始時期同定」、そして「耐糖能異常患者における小径線維ニューロパチーの発症機序の一部解明」に結びつく可能性は極めて高い。
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