PTSD と副腎皮質ホルモンの関連は広く認識されているが、本研究では副腎皮質ホルモン受容体の活性化から海馬のアポトーシスに至るPTSDの病態形成過程をはじめて示すとともに、副腎皮質ホルモン受容体の阻害薬投与によってPTSDの発症を予防できる有望な可能性が示された。 また、精神神経疾患の治療において反復経頭蓋磁気刺激や経頭蓋直流電気刺激などのニューロモデュレーションが注目されており、本研究では、曝露課題を用いるPTSD治療において神経活動を賦活するニューロモデュレーションの併用が恐怖記憶の効果的な消去に有用であることを示した。
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