研究課題/領域番号 |
18K07572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
山本 亮 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (30447974)
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研究分担者 |
伊藤 哲史 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (90334812)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 攻撃性 / 視床下部 / 分界条床核 / 扁桃体 |
研究成果の概要 |
ストレスは鬱症状を引き起こす要因であるが、同時に、ストレスに曝されている個体の攻撃性を増加することも経験的に知られている。攻撃性を調節する神経機構、およびストレスがその神経機構におよぼす影響を明らかにすることを目標に本研究を行った。まず、分界条床核前部は視床下部内腹側核をポリシナプス性に脱抑制し、その活動を増強すること、扁桃体外側基底核は視床下部内腹側核をモノシナプス性に興奮させ、同様に活動を増強することを明らかにした。これらの結果は分界条床核と扁桃体外側基底核がそれぞれ異なる機構で攻撃行動を調節していることを示している。
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自由記述の分野 |
神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は攻撃行動を司る視床下部内腹側核に投射を持つことが知られていた分界条床核と扁桃体外側基底核に注目し、それぞれの領域からの視床下部内腹側核へのシナプス入力の特徴を明らかにした。この結果は視床下部内腹側核への多様な調節機構を明らかにするものであり、攻撃行動の調節の複雑な機構の一部を解明することにつながる。攻撃行動調節の神経機構を明らかにすることは、様々な社会的衝突の解決方法の創出につながる。
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