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2023 年度 研究成果報告書

分化した神経組織におけるDNA損傷応答とDNAフォーカス形成の制御機構

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07727
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

栗政 明弘  東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (80343276)

研究分担者 桑原 義和  東北医科薬科大学, 医学部, 准教授 (00392225)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードDNA損傷 / 神経分化 / 未分化 / DNA損傷応答 / 放射線感受性 / 細胞周期 / 分裂細胞
研究成果の概要

DNA損傷部位に集積する53BP1融合蛍光タンパク質を発現するトランスジェニックマウスを用いて、海馬神経細胞のDNA損傷応答(DDR)の一つであるDNA損傷フォーカス形成を検出するマウスを作成・解析してきた。海馬神経細胞では組織中であればフォーカス形成は抑制(Off)されているが、初代培養により分散培養すると、フォーカス形成が再開(On)していた。高度に分化し組織内にある神経細胞ではDDRが抑制され、一方で未分化な状態に近づく初代培養下でDDRは再稼動する可能性が示唆された。

自由記述の分野

DNA損傷

研究成果の学術的意義や社会的意義

増殖の活発な胎児・子供の組織では未分化な細胞が分裂し、分化した組織では細胞は分裂・増殖を止め停止期にある。未分化で分裂能が高い細胞は放射線感受性が高く、分化した細胞は感受性が低いことが知られているが、その分子メカニズムは明らかではない。
胎児期や幼少期の放射線ダメージは神経系で大きく、精神運動発達遅延を引き起こす。小児の脳腫瘍に放射線治療を行った際に、生存者では海馬の正常発達が損なわる。放射線や酸化ストレスによるDNA損傷を、神経組織の分化、発達段階別に生きたまま評価した研究は少ない。神経組織における未分化性とDNA損傷応答の関係を明らかにし、発達と放射線感受性の関係を明らかする研究である。

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公開日: 2025-01-30  

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