研究課題
基盤研究(C)
放射線事故等により大気中に放射性物質が放出された場合、人は呼吸によって放射性物質を体内に取り込み被ばくする場合がある。吸入による被ばく線量は呼吸気道内に取り込まれる放射性物質の形態に大きく関係すると言われている。本研究成果は、放射性物質の形態に応じた吸入被ばく線量を計算するコードの開発を検討したものであり、吸入被ばく事故の際に正確な被ばく線量に応じた防護処置(治療、投薬など)の実施につながるものである。
放射線防護研究
原子力発電所事故等により大気中に放出・拡散された放射性物質は、呼吸によって体内に取り込まれ内部被ばく(吸入被ばく)を引き起こす場合がある。そのような被ばく者に対して適切かつ迅速な処置(安定ヨウ素剤投与、代謝促進薬投与、治療など)を実施し人体への影響を最小限に抑えるためには、吸入被ばく線量を正確に評価することが重要となる。本研究で検討した吸入被ばく線量計算コードは、将来発生するかもしれない吸入被ばく事故等における精密な線量評価に資するものである。