若年性特発性関節炎の乾癬性関節炎型および付着部炎関連関節炎型の半数は、血清C反応性タンパク値(CRP)が上昇しないため診断に至らない例が多い。抗体療法の有効性より炎症病態にはTNFaおよびIL-17が関与すると考えられる。TNFaおよびIL-17誘導性を根拠に血清バイオマーカー探索を行った。 TNFaおよびIL-17遺伝子の発現制御をレポーターアッセイ系で行った。遺伝子編集したヒト単球細胞株に患者血清を添加したところ、TNFa遺伝子の内因性発現が抑制された。血清エクソソームは遺伝子発現に影響しなかった。CRPとは関連のない、血清による炎症性サイトカイン遺伝子の発現抑制機構の存在が示唆された。
|