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2021 年度 研究成果報告書

尿バイオマーカーによる小児紫斑病性腎炎新規診断法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07799
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

島 友子  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60433364)

研究分担者 吉川 徳茂  社会医療法人愛仁会高槻病院(臨床研究センター), 腎臓疾患研究室, 室長 (10158412)
中西 浩一  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50336880)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード尿バイオマーカー / 紫斑病性腎炎 / IgA腎症 / KIM-1 / 疾患活動性 / 蛋白尿
研究成果の概要

紫斑病性腎炎(HSPN)は、小児二次性糸球体腎炎の中で最も高頻度で、組織学的にIgA腎症(IgAN)と類似しており、腎予後と発症早期の組織学的重症度はよく相関し、現時点では診断、重症度の把握に腎生検が必要だが、腎生検は侵襲的検査であるため、非侵襲的な尿検体を利用し、尿バイオマーカーを用いたHSPNの診断や病勢の予想ができると臨床的に非常に有用であると考え検討を行った。
今回の検討で尿バイオマーカー測定によりある程度の病理所見は予測できたが、IgANとHSPNの判別については不能であった。蛋白尿とKIM-1の発現レベルに有意な正の相関を認め、経時的測定による疾患活動性の把握は可能と思われた。

自由記述の分野

小児腎臓病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

IgAN、HSPNのようなメサンギウム増殖を示す腎炎では一部の腎由来の蛋白のm-RAN発現レベルの低下を認め、尿バイオマーカーから病理組織を推定できる可能性が示されたが、HSPNにおいて、現時点で尿バイオマーカーの測定は侵襲的検査である腎生検に匹敵する情報量(診断、病理学的重症度)を得ることができなかったが、定期的な測定により、臨床的重症度(蛋白尿)と相関することが分かったため、疾患活動性のモニタリングとして使用できる可能性が高いことが示唆された。
今後、更に様々疾患、バイオマーカーの選定により精度があがり、侵襲的な腎生検を行わずに診断できるようになる可能性も十分に残されていると考えられた。

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公開日: 2023-01-30  

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