研究課題
基盤研究(C)
マウス胎仔性腺体細胞のeRNA活性の定量化を利用し、卵巣特異的因子(Wnt4, Rspo1, Foxl2, Bmp2, Fst)のうち、Wnt4およびRspo1のエンハンサーとおもわれる領域の同定した。ヒトにおいても相同性が保たれている領域で、早発閉経や、46,XX 性分化疾患患者における同領域の検索を行ったところ稀な多型を見出し、同疾患の病態の一端を明らかにした。
小児科
性腺発生における転写ネットワーク制御解析において、eRNAを利用したエンハンサー候補領域の同定はまだ試みられたことがない。我々の研究は比較的簡便なeRNAを利用し、エンハンサー候補領域の同定が可能であることを示すものであり、今後卵巣発生の制御機構の解明へ大きく推し進めることが期待される。さらに治療法予防法が明らかでない卵巣機能不全患者(早発閉経を含む)に対する早期医療介入などの治療法、予防法確立にも寄与する可能性がある。