研究課題/領域番号 |
18K07860
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
荻原 享 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (00211128)
|
研究分担者 |
安井 昌子 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (70550218)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 血中脂肪酸分析 / 気管支肺異形成 / 早産低出生体重児 |
研究成果の概要 |
長鎖不飽和脂肪酸は、乳児の発育や神経発達に必須であり、その欠乏は、新生児慢性肺疾患、未熟児網膜症などの疾患と密接に関連するばかりでなく、長期的な神経発達予後にも影響する。また、炎症収束性脂質メディエーターの母体分子でもある。各臓器や脳への脂質輸送という点から考えると、遊離型およびリポタンパク中のエステル型脂質が重要で、血清あるいは血漿中の総量を、比率ではなく絶対量で評価すべきである。今回、超微量の血漿を用いた、GCMSによる超高感度な測定方法を用いて、新生児慢性肺疾患発症との関連性を調べる予定であったが、研究途中でGCMSが修理不能に陥ったため、最終的に研究遂行は不可能となった。
|
自由記述の分野 |
新生児慢性肺疾患
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の成果は、超微量検体による24種類の脂肪酸精密同時測定方法の開発に留まることとなった。具体的には、10μL血漿に内部標準物質を加え、一旦真空下で乾固した後、tolueneに再溶解し、メチル化処理後、NICI-GCMS分析にかける方法で、最終測定まで3時間と、現実的な短時間での測定が可能である。脂肪酸量を相対比(%molあるいはwt%)のみで評価した場合、ある脂肪酸が数倍に増加すると、他の脂肪酸はたとえ量が増えても、相対比は低下するので、実際の動態を把握するのは困難である。したがって、全血漿をまとめて、遊離型およびエステル型脂質双方の、実際の濃度を定量することは大きな意味があると思われる。
|