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2022 年度 研究成果報告書

小児NAFLDでの肝脂腸クロストーク:ヘパトカイン分泌と腸内細菌叢の関連の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K07862
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

山本 幸代  産業医科大学, 医学部, 准教授 (20279334)

研究分担者 荒木 俊介  産業医科大学, 医学部, 講師 (20515481)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード小児肥満 / NAFLD / 腸内細菌叢 / ヘパトカイン
研究成果の概要

超高度肥満小児では,全例で小児肥満症,6割で小児メタボリックシンドローム,8割でNAFLDと診断され合併症の頻度は高い.介入1年後の経過は治療継続している児の7割は肥満度,合併症改善が得られた.腸管透過性の指標とされる血清zonulinは年齢, 性別調整後の腹囲/身長比と相関を認めた.同様に腸管透過性の指標であるFABP2は年齢,性別調整後の肥満度,腹囲/身長比,AST,ALTと相関を認めた.肥満重症度別の比較では,高度肥満で有意にFABP2が高値だった.腹部肥満が悪化するほどleaky gutが関連し,ヘパトカイン分泌異常が病態に関与することが示唆された.

自由記述の分野

小児内分泌、糖尿病、肥満

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究によって、小児生活習慣病では、小児期にすでに種々の病態が出現し、ヘパトカインも小児期にすでに異常が出現し病態進行と関連することが明らかとなった。腸内細菌の変化とも関連し、さらに進行することが予測される。ヘパトカイン変動を指標とした、効果的介入を構築することは、小児期での予防・治療、また成人期での肝硬変、肝がんおよび心血管障害の予防にもきわめて重要な意義をもつと考えられる。重要肥満の場合でも介入を継続することによって肥満、合併症の頻度、その重症度が改善することが示された。今後、介入の効果とヘパトカイン分泌の異常との関連の解明によって、効果的介入方法の開発に貢献することが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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