研究成果の概要 |
超高度肥満小児では,全例で小児肥満症,6割で小児メタボリックシンドローム,8割でNAFLDと診断され合併症の頻度は高い.介入1年後の経過は治療継続している児の7割は肥満度,合併症改善が得られた.腸管透過性の指標とされる血清zonulinは年齢, 性別調整後の腹囲/身長比と相関を認めた.同様に腸管透過性の指標であるFABP2は年齢,性別調整後の肥満度,腹囲/身長比,AST,ALTと相関を認めた.肥満重症度別の比較では,高度肥満で有意にFABP2が高値だった.腹部肥満が悪化するほどleaky gutが関連し,ヘパトカイン分泌異常が病態に関与することが示唆された.
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