研究課題/領域番号 |
18K07978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
高橋 敦史 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (40404868)
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研究分担者 |
藤田 将史 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80813998)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | NAFLD / 更年期女性 / エクオール / 女性ホルモン |
研究成果の概要 |
女性では閉経後の女性ホルモンの減少が肥満や非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の原因となる。大豆の代謝産物で女性ホルモン作用を持つエクオールとNAFLDの関連を検討した。50-60代女性439名のうちエクオールは121例(27.5%)で産生が確認された。NAFLDの頻度は、エクオールを産生できる女性で28.9%と産生できない女性の39.9%に比べ低頻度であり、食事や生活習慣とは独立してエクオール産生がNAFLDに関連(オッズ比0.62)することが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
消化器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉経に伴う女性ホルモンの減少は、閉経女性の肥満や非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の原因となる。更年期障害に対し女性ホルモンの補充療法がおこなわれるが、発がんが懸念される。そのため、性別や年齢を問わずNAFLDの治療として食事・運動療法が展開されている。血糖や脂質異常などに関するエクオールの有用性が報告されているが、本研究ではNAFLDにエクオールが関連することが明らかとなった。この結果は、NAFLDの発症予防や病態改善に一石を投じるものと考えられる。
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