PKM2抑制細胞をNOGマウスに皮下注射すると造腫瘍能が低下した。PKM2ノックダウンによりECARは減少し,OCRに変化は見られなかった。PKM2発現抑制によりいくつかの代謝産物が減少し,とりわけPKM2の触媒により生成されるピルビン酸とポリアミンの一種であるスペルミンの減少が顕著であった。マウスの高転移肺癌株(Lewis lung carcinoma cell line, 3LL)をPOSTNノックアウトマウスと野生型マウスに移植して肺転移巣を解析した。その結果、POSTN KOマウスにおける転移巣の面積はコントロールマウスに比べ有意に小さいことがわかった。
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