上皮細胞接着分子であるEpithelial cell adhesion molecule (EpCAM)とTROP2は高い相同性を持ち、単体もしくは両者が様々な上皮細胞に発現する。恒常的に発現するEpCAMやTROP2の機能については未だ研究途上である。そこで、独自に構築した遺伝子改変マウスの解析により、正常細胞に発現するEpCAMおよびTROP2が細胞内において果たす役割を検討した。腸管上皮細胞に発現するEpCAMが粘膜免疫の構築もしくは恒常性の維持に関与し、TROP2ではその機能を補完できないことを明らかにした。また、腸管粘膜固有層にEpCAM陽性CD45陽性細胞が存在することを見出した。
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