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2021 年度 研究成果報告書

潰瘍性大腸炎自然発症マウスとMaldi型質量分析計による大腸炎起因菌の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08008
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

入江 厚  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (30250343)

研究分担者 今村 隆寿  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (20176499)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード潰瘍性大腸炎 / 炎症性腸疾患 / 小胞体ストレス / HLA-DR / トランスジェニックマウス / 動物モデル
研究成果の概要

申請者らが樹立したヒト白血球抗原HLA-DR4のトランスジェニックマウスのホモ接合体は、潰瘍性大腸炎様の炎症性腸疾患を自然発症する。これまでの研究からこの疾患の病因には、HLA-DR4分子の過剰発現による小胞体ストレスと、何らかの腸内細菌が関与することが示されていた。本研究は上記大腸炎の起因菌の同定を目的とする。抗生剤のスペクトル等の検討の結果、上記大腸炎の発症にはヘリコバクター種のHelicobacter japonicus の存在が関与することが示された。この細菌はマウスの糞便から単離され、その駆除により発症が抑えられ、その後同菌を投与すると概ね2ヶ月以内に大腸炎を発症することが示された。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

潰瘍性大腸炎(UC)の病因として腸内細菌叢の関与が古くから疑われているが、関与する菌種、発症機構については未だ明らかではない。近年、大腸上皮細胞に生じる小胞体(ER)ストレスがUCの有力な原因として注目されているが、ヒトのUCの病態に類似する実験動物モデルが少ないことが、UCの病因病態の解明とその治療法の確立を困難なものとしてきた一因となっている。本研究の成果はUC起因菌の存在とERストレス発生のメカニズム、および大腸のどの部位から大腸炎が発症しどのように進展するのかを明らかにし、従前の研究では得られなかった動的UCの病態解明に資することを目指す。

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公開日: 2023-01-30  

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