研究課題/領域番号 |
18K08075
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
森田 宏 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50322227)
|
研究分担者 |
渡邊 敦之 岡山大学, 大学病院, 講師 (50766441)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 心臓突然死 / 心室細動 / Brugada症候群 / 遺伝性不整脈 / 不整脈基質 / デジタル心電情報 |
研究成果の概要 |
本研究では心室細動(VF)に至る電気的基質を予測するリスク評価法の作成を行った。 1)不整脈電気的基質の経年的変化: Brugada症候群では経年的な脱分極異常進行および再分極不均一性の増大がVF発生に関与することを示した。2)不整脈基質の顕在化 i)I群抗不整脈薬負荷試験では不整脈基質の顕在化が、VF発生と関与していることを示した。ii)運動負荷回復期の迷走神経活性亢進時に心室期外収縮が発生する例では、VF発生リスクが高く、不整脈基質を顕在化が可能であった。3)心電図指標と心臓電気生理学検査:無症候例では、心電図指標とプログラム刺激組み合わせで、リスク層別化が可能であった。
|
自由記述の分野 |
循環器内科学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
夜間突然死症候群の一型であるBrugada症候群は青年以降の突然死の大きな割合を占めるが、無症候例でのリスク評価は確立していない。デジタル化心電図データの異常指標から、突然死リスクの可能性のあるものを抽出可能であった。次に負荷試験などのある程度侵襲度が高い検査により、リスク例をさらに絞り込みが可能であった。抽出された高リスク群で最終的に電気生理検査を行い、植込型除細動器適応を決めることが可能であった。侵襲度・コストの小さい検査によりリスク群を抽出、順次侵襲度の高い検査の適応を決定し、高リスク群を同定することが可能となった。段階的方法により侵襲度・コスト面のバランスを考えた診療方針が決定できる。
|