8週齢の雌のC57 /Bl6マウスを低酸素症(4週間10%酸素)に曝露後、正常酸素状態に戻し、通常の食事(ND)グループと高脂肪食(HFD)グループに分け、それぞれの食事を12週間与えた。 その結果、右室収縮期圧とFulton indexは、NDグループよりもHFDグループで有意に高値であった。肺動脈の中膜肥厚はHFDグループでより亢進していた。 HFDグループの肺組織内のカスパーゼ3活性は低下しており、TUNEL染色により、肺動脈平滑筋細胞のアポトーシスはHFD群で抑制されていた。 また、肺高血圧患者において膜型1マトリックスメタロプロテアーゼは右室圧収縮期圧と逆相関関係であることが示された。
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