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2020 年度 研究成果報告書

心血管疾患における獲得免疫機序の解明と臨床応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08088
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

佐々木 直人  神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (00514746)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード動脈硬化 / 大動脈瘤 / 心不全 / 炎症 / 免疫
研究成果の概要

動脈硬化を基盤とした心血管疾患の病態進展には炎症性免疫反応が深く関与する。様々な病態モデルマウスを用いて、動脈硬化性疾患における新規治療標的や治療方法を見出した。免疫抑制性分子CTLA-4(cytotoxic T lymphocyte antigen-4)が炎症性免疫反応を制御することで、腹部大動脈瘤形成の抑制に関わることを報告した。紫外線B波(UVB)には炎症性免疫反応を抑制する作用があることが知られている。広域のUVBの照射により、心筋梗塞に伴う心不全の発症・進展を抑制できることを見出した。また、効果的に動脈硬化を抑制できるようなUVBの波長を見出した。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国での動脈硬化性疾患は、癌についで死亡原因の第2位となっており、その発症機序の解明や有効な治療・予防法の開発が切に望まれている。大動脈瘤には外科的治療が行われるが、合併症のリスクが高く、非侵襲的な治療法の開発が必要である。本研究で見出したCTLA-4の機能を模倣した薬剤は、関節リウマチの治療に用いられており、大動脈瘤の治療への応用が期待される。UVB療法は、経済的負担が少なく安全な治療法として皮膚科領域で臨床応用されている。近年、動脈硬化性疾患に対する治療は医療経済を圧迫しているが、UVB療法は経済的負担の少ない治療法として期待され、新規治療法として臨床応用を実現したい。

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公開日: 2022-01-27  

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