「心不全は心臓と全身の飢餓応答であるか?」という問いを検証する事を目的とした。新しい測定技術により飢餓応答のデータベースを作成することができ、絶食により心機能低下が惹起された。また遺伝子変化は心不全モデルや人心不全マイクロアレイと一部共通の挙動を示した。肝臓・骨格筋・心筋のトランスクリプト―ム、メタボロームを含めた解析から、クラスタリングが可能であった。多階層の統合解析から、本モデルの心機能低下の機序の一部として、Gap junctionに関わる系、ヘム合成に関わる系の低下が示唆され、治療ターゲットとなる可能性がある。
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