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2020 年度 研究成果報告書

多能性幹細胞からの中胚葉誘導マスター因子の同定と、選択的心臓中胚葉誘導法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08114
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

貞廣 威太郎  筑波大学, 医学医療系, 講師 (60571130)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード再生 / 多能性幹細胞 / 中胚葉 / 発生
研究成果の概要

多能性幹細胞から心筋細胞を誘導するためには、複数の液性因子を使用し、心臓中胚葉を誘導してから心筋に分化させる方法が一般的である。しかし、この方法には誘導工程が煩雑、液性因子が高価であるという課題がある。我々は中胚葉誘導マスター遺伝子Tbx6を発見し、マウスES細胞・ヒトiPS細胞等の多能性幹細胞から、液性因子を使用せずに心臓中胚葉細胞を誘導できることを発見した。さらにTbx6の発現期間を調整することで、同じく中胚葉から分化する骨格筋や軟骨細胞も誘導が可能であることを見出した。さらにTbx6遺伝子が心筋細胞増殖効果をもつことも明らかにし、新たな心筋再生療法の可能性を示した。

自由記述の分野

再生医療

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界総死亡数のなかで、心疾患は約半数を占める。終末分化細胞である心筋細胞には増殖能がなく、一度低下した心臓機能が回復することは困難である。ES細胞、iPS細胞などの幹細胞から、心臓幹細胞である心臓中胚葉を経て分化した誘導心筋は、再生医療のツールとして期待されるが、液性因子による誘導が必須である。この誘導法は、高価な液性因子によるコストの問題以外に、誘導手法が不安定かつ煩雑という課題がある。液性因子に頼らず、単一遺伝子によって多能性幹細胞から選択的な心臓中胚葉・心筋細胞への誘導が可能となる本研究成果により安定かつ簡便、さらに安価に心筋作製が可能となり、心臓再生医療の飛躍的な前進が期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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