研究課題/領域番号 |
18K08121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
長谷川 浩二 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 展開医療研究部, 研究部長 (50283594)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心筋細胞 / 情報伝達 / 薬物療法 / 転写調節因子 / 心不全 |
研究成果の概要 |
心不全発症における心筋細胞核内情報伝達機構の解明において申請者らは先駆的役割を果たし、心筋細胞核を標的とした新規心不全治療法の開発を進めてきた。また、ヒストンアセチル化酵素阻害活性を有するクルクミンの活性増強を目的とした研究を行ってきた。今回、動物モデルにおいて心肥大から心不全期にヒストンのアセチル化ドメイン部位が変化することを見出した。また低濃度にて心筋細胞ヒストンアセチル化を抑制する化合物を見出した。これらの研究成果は、これまでの知見をさらに発展させ、細胞内情報伝達の最終共通経路を標的とした、心不全のより有用性・安全性が高い根本的な薬物療法の確立のために極めて重要な知見である。
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自由記述の分野 |
循環器内科、薬物療法学、予防医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧による圧負荷、心筋梗塞による細胞死などのストレスが心臓に加わると、そのシグナルは様々な神経・体液性因子に変換される。これらが心不全の発症ならびに増悪に関与しており、β-交感神経遮断薬やアンジオテンシン拮抗薬が心不全の治療の基本として確立されたが、その後の薬物療法には著明な進展が見られてない。無数の細胞外液性因子を標的とするよりも、細胞内情報伝達の最終共通経路を標的とした、より根本的な心不全発症・増悪抑制の薬物療法の確立が、21世紀の高齢化社会において是非必要である。
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