• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

特発性肺線維症に対する革新的な分子標的治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K08145
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関山口大学 (2020-2023)
長崎大学 (2018-2019)

研究代表者

角川 智之  山口大学, 医学部, 教授(特命) (90570953)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード特発性肺線維症 / HSP47 / 抗線維化 / 分子標的治療 / 肺癌 / クローン病 / 炎症性腸疾患
研究成果の概要

HSP47 inhibitorは線維芽細胞の増殖およびmigrationを抑制した。さらに、HSP47 inhibitorは、HSP47のシャペロン機能を抑制することを通して、線維芽細胞におけるI型コラーゲン産生を抑制することが示された。HSP47 inhibitorは線維化進展を抑制する理想的な薬剤となる可能性がある。
肺癌周囲の線維芽細胞におけるHSP47 高発現群では低発現群と比較して、生存期間、無増悪生存期間が有意に短かった。多変量解析により、癌間質の線維芽細胞におけるHSP47発現はその後の有意な再発リスク因子だった。
血清抗HSP47抗体価はクローン病の活動性と関連していた。

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

特発性肺線維症は不可逆的な肺線維化をきたす進行性難治性疾患である。本邦だけでも1万人以上の特発性肺線維症患者がいるが、根本的治療法はなく、診断後の平均生存期間は3年程度と予後は極めて不良である。そのため、特発性肺線維症の根治治療を可能にする新規治療薬の開発は喫緊の課題である。この問題を解決するべく本研究課題では、特発性肺線維症の新規治療ターゲットおよびバイオマーカーとしてHSP47の有用性を提案し、実地臨床での応用実現を目指し研究を行った。本研究結果からは、HSP47 inhibitorは線維化進展を抑制するための理想的な薬剤となる可能性があるものと考えられた。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi