研究課題
基盤研究(C)
ナットミッドラインカルシノーマは、稀ではあるが悪性度が極めて高い予後不良な悪性腫瘍である。根治不可能な進行癌として発見されることが多いが、有効で確立された治療法がない。本研究ではナットミッドラインカルシノーマの新たな治療標的としてmicroRNAを解析した。我々が行なったmicroRNAの解析結果から、miR-21というmicroRNAが治療標的の候補として同定された。細胞株を使った実験でmiR-21の機能評価を行ったところ、miR-21の阻害剤がナットミッドラインカルシノーマに有効であった。
呼吸器疾患
現在、ナットミッドラインカルシノーマに対する有効な治療薬が無いが、我々が行った研究の結果、miR-21阻害剤がナットミッドラインカルシノーマに対して有効な治療薬である可能性が示された。今後、前臨床試験でこの阻害剤の効果をさらに評価することにより、予後不良な疾患であるナットミッドラインカルシノーマの新たな治療法として臨床応用できる期待がある。