喘息モデルマウスを用いてELVOL6活性低下が喘息病態にどのような影響を与えるか検討した。Elovl6欠損マウスと野生型マウスの肺組織の脂肪酸組成を比較すると、Elovl6欠損によりミリスチン酸 (C14:0)、パルミチン酸 (C16:0)、パルミトオレイン酸 (C16:1)の割合が増加し、C18以降の長鎖脂肪酸の割合が減少することが分かった。また、Elovl6欠損喘息モデルマウスでは、血清中の抗原特異的IgEやTh2/Th17メディエータが強く誘導され、好酸球性、好中球性気道炎症ともに増悪し、杯細胞の増生も顕著になることが明らかになった。
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