ヒト急性移植片対宿主病(GVHD)の皮膚浸潤T細胞に関する種々の解析を行い、以下の結果を得た。急性GVHDが重症の場合、または治療抵抗性の場合、GVHD診断時の皮膚浸潤T細胞レパトアの偏りは、そうでない場合と比べてより強かった。治療抵抗性となった急性GVHDの皮膚浸潤T細胞の多くは、GVHD診断時の皮膚浸潤T細胞とは異なるクローンに置換されていた。患者・ドナーのペア血液を混合培養し、アロ反応性ドナーT細胞クローンを決定したが、それらは実際に発症したGVHD皮膚組織中T細胞にはほとんど含まれていなかった。
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