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2020 年度 研究成果報告書

移植前にGVHD関連T細胞を推定するヒト急性GVHDにおけるT細胞応答の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

村田 誠  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (40378063)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード造血幹細胞移植 / 移植片対宿主病 / T細胞 / T細胞受容体
研究成果の概要

ヒト急性移植片対宿主病(GVHD)の皮膚浸潤T細胞に関する種々の解析を行い、以下の結果を得た。急性GVHDが重症の場合、または治療抵抗性の場合、GVHD診断時の皮膚浸潤T細胞レパトアの偏りは、そうでない場合と比べてより強かった。治療抵抗性となった急性GVHDの皮膚浸潤T細胞の多くは、GVHD診断時の皮膚浸潤T細胞とは異なるクローンに置換されていた。患者・ドナーのペア血液を混合培養し、アロ反応性ドナーT細胞クローンを決定したが、それらは実際に発症したGVHD皮膚組織中T細胞にはほとんど含まれていなかった。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果はヒトの急性GVHDの病態解明に寄与するとともに、急性GVHDに対する新しい予防戦略、治療戦略の開発基盤になるものと期待される。例えば、生検皮膚組織を用いて急性GVHDの病理診断を行う際、T細胞浸潤や組織破壊の程度に加えて、TCRレパトアの偏りの強さも調べることで、GVHDの重症度をより正確に判定したり、その後の治療反応性を予測したりすることができる可能性がある。このような研究成果は、移植成績の向上、難治性血液疾患患者の予後改善につながるものと期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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