研究成果の概要 |
慢性炎症と骨吸収に関与するサイトカインであるInterleukin(IL)-34のRAの病態における役割を検討した。IL-34は変形性関節症(OA)に比べRA患者血清で有意に増加し、RA初代滑膜細胞の培養上清で自発的にIL-34を産生していた。RA線維芽細胞様滑膜細胞(FLS)はIL-34の受容体であるCSF-1Rを発現し、IL-1,TNFα刺激でIL-34を産生した。RAFLSはIL-34刺激でIL-6を産生した。IL-1で刺激したRAFLS から産生されるIL-6は抗IL-34抗体, 抗CSF-1R抗体で抑制された。RA患者においてIL-34が病態形成に関与していることを明らかにした。
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