本研究の成果により、S. mitis/oralisにおいて、切り札であるカルバペネム耐性が進行していることを臨床現場に警鐘を鳴らすとともに、34菌種ほどあると言われている緑色レンサ球菌並びにレンサ球菌群のカルバペネム耐性に関する研究が進展するものと予想される。S. mitis/oralisのみならず、緑色レンサ球菌並びにレンサ球菌群について、β-ラクタム系薬に対する薬剤感受性が検討されることが予想され、本研究成果は、世界に先駆けたものになると考えられる。これらの研究を通して、医療現場に必要な情報が提供され、また、臨床研究も進められ、薬剤耐性菌対策に必要な知見が蓄積されていくと考えられる。
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