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2020 年度 研究成果報告書

アポリポタンパク質Eの抗ウイルスメカニズムと感染病態機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08438
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

有海 康雄  熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特任准教授 (60303913)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードアポリポタンパク質E / HIV / HBV / マクロファージ / 脂質代謝 / エンベロープ / ライソソーム / エンドソーム
研究成果の概要

アホリポタンパク質E (ApoE)は、肝臓 やマクロファージ、脳で発現し、脂質代謝、特にコレステロールの運搬に関与する。ApoEには3つのアイソフォームApoE2、ApoE3、ApoE4が存在する。本研究により、ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)感染に伴い、ApoEがマクロファージ特異的に発現誘導されること、ApoEがHIV-1エンべロープ をタンパク質分解の場であるライソソームにハイジャックし、分解することにより、ApoEがHIV-1感染を抑制することを見出した。一方、ApoEはHIVのみならず、B型肝炎ウイルス(HBV)のHBxを分解することにより、HBV複製を抑制することも見出した。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アポリポタンパク質E (ApoE)は、コレステロール運搬など脂質代謝に関与することがこれまで知られているが、本研究により、脂質代謝に関与するApoEがタンパク質分解の場であるライソソームにHIVエンベロープをハイジャックし、分解することにより、HIVの感染制御に関与していることが明らかとなり、新たなHIVの感染機構が解明された。この結果、ApoEを分子標的とした治療戦略が期待される。さらにApoEの脂質以外の関与も本研究により明らかにされたので、これまでApoEが関与することが知られている動脈硬化やアルツハイマー病の病態解明や治療法の確立に役立つ可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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