研究課題/領域番号 |
18K08439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
平松 和史 大分大学, 医学部, 教授 (80301381)
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研究分担者 |
門田 淳一 大分大学, 医学部, 特任教授 (50233838)
小宮 幸作 大分大学, 医学部, 准教授 (50727550)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Candida albicans / siRNA / (1,3) β-D-グルカン |
研究成果の概要 |
RNA干渉の効果が期待されるsiRNAを合成し、Candida albicansに対する増菌抑制効果を検討した。8種類の配列のsiRNAを合成し、真菌内への取り込みを高効率とするためにコレステロール修飾したsiRNAも作成した。in vitroにおいてsiRNA存在下、非存在下でC.albicansの増菌を検討したが、明らかに菌の増殖を抑制するsiRNAを見出せなかった。一方で、増菌速度の遅い株に対しては一部のsiRNAで培養開始早期の時間では菌量が少ない傾向にあった。菌量やsiRNA量を調整することで、siRNAの増菌抑制効果を得られる可能性はあると思われた。
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自由記述の分野 |
感染症内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
siRNAを用いた真菌感染症に対する新しい治療法の開発を目的として、本研究を行った。明らかにC.albicansの増菌を抑制することのできるsiRNAを見出すことはできなかったが、菌量やsiRNA量を調整することで効果を得られる可能性が示された。薬剤耐性真菌の出現が懸念されている昨今、これまでの抗真菌薬に依存しない新しい真菌感染症の治療方法開発の足掛かりとなる可能性があり、学術的、社会的意義は大きいものと思われる。
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