高度に弱毒化されたワクシニアウイルス株LC16m8に外来遺伝子を簡単かつ速やかに組込み可能なシステムを確立する。そのシステムを用いてラッサウイルスの遺伝子を導入した組換えm8を作製し、その免疫誘導能をマウスを用いて評価することでラッサワクチンとしての可能性を検討する。本研究では3種類のプラスミドを作製し、これを用いることで1週間あれば外来遺伝子をBACプラスミドに100%の確率で組込める系を確立した。そして、このシステムを用いてラッサウイルスのNPまたはGP発現する組換えm8の作製に成功した。更にこのウイルスをマウスに免疫するとラッサウイルスに対する特異抗体が誘導されることを確認した。
|