これまでに得られた研究成果は、 1)Nrf2活性化物質であるグルコラファニンを摂取したマウスは非摂取対照マウスに比して、直腸温が0.5℃高く、個体レベルの酸素消費量とエネルギー消費量が増加しており、熱産生の亢進が示唆された。 2)Keap1野生型マウスとKeap1flox/floxマウスをサーモニュートラル(30℃)の条件下において、高脂肪食を与えると、Keap1flox/floxマウスは対照野生型マウスに比して体重の増加が有意に少なく、肥満形成が抑制された。この結果はKeap1flox/floxマウスは褐色脂肪組織における熱産生が増加していることを示唆している。
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