• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

自己免疫性下垂体疾患の発症メカニズムの解明と臨床応用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K08514
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

井口 元三  神戸大学, 保健管理センター, 准教授 (60346260)

研究分担者 高橋 裕  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (70301281)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード自己免疫性下垂体疾患 / 抗PIT-1下垂体炎 / 腫瘍随伴症候群
研究成果の概要

自己免疫性下垂体疾患の発症メカニズムの解明:抗PIT-1下垂体炎患者の腫瘍組織にPIT-1の異所性発現と細胞障害性T細胞の浸潤を認め、本疾患は悪性腫瘍を原因とする腫瘍随伴症候群としての側面を持つことを世界で初めて明らかにした。ACTH単独欠損症の臨床的特徴に抗下垂体抗体の解析を加えて3種類に分類し、その多様性の本態と病因・病態を明らかにした。自己免疫性下垂体疾患の分子メカニズムを解析するツールとして、抗PIT-1下垂体炎をモデルに特異的細胞障害性T細胞クローンの樹立を行い、患者iPS細胞由来下垂体と共培養することにより世界初のヒトのin vitro自己免疫疾患モデル作成に成功した。

自由記述の分野

内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、これまで原因が不明であった自己免疫性下垂体疾患の発症メカニズムを多面的に解明した。抗PIT-1下垂体炎が胸腺腫瘍だけでなく悪性腫瘍の患者において発症することを明らかにし、新たな臨床情報をもたらした。ACTH単独欠損症において新たな臨床分類を提唱したことにより、病因に応じた詳細な機序の解明や治療法の選択の可能性へとつながった。さらに、自己免疫性下垂体疾患は疾患モデルがないことが壁となっていたが、世界初のヒトのin vitro自己免疫疾患モデル作成に成功したことにより、本モデルを用いたさらなる解析へと発展することが期待される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi